Androidソースコード インストール

#2009/06/25 色々細かいところを修正

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いまさらだけど一応載せておく。

※注意※

下記の手順は『Ubuntu Linix』環境でのインストール手順
Androidソースコードのサイズは約1.5GB、ビルド後には約2.5GBのファイルができあがり、合計約4GBになるので、事前にHDD空き容量を確保しておくこと
ソースコードのビルドやエミュレータの起動には、それなりのマシンスペックが要求される模様(メモリ512MB以下ではビルド失敗の報告もあり)

1. 事前準備

1.1 バージョン管理システム git(ギット) のインストール


$ sudo apt-get install zlib1g-dev

$ wget http://www.kernel.org/pub/software/scm/git-core//git-core1.6.1.tar.bz2
$ tar jxvf git-1.6.1.tar.bz2
$ cd git-1.6.1
$ ./configure --with-tcltk=no
$ make
$ sudo make installgit

ビルド前にzlib.hのインストールが必要なので、最初に行っている。

ここではverを1.6.1としているが、インストール時点での最新安定版であるほうが好ましい。
gitのGUIは今回使わないので、Tcl/Tkパッケージを除いている。

1.2 JDKのインストール


$ sudo apt-get install sun-java6-jdk

1.3 buildに必要なパッケージなどのインストール


$ sudo apt-get install flex bison gperf libsdl-dev libesd0-dev libwxgtk2.6-dev build-essential zip curl libncurses5-dev

1.4 Repo(git用のリポジトリツール?)のインストール


$ mkdir ~/bin
$ export PATH=~/bin:$PATH
$ cd ~/bin
$ curl http://android.git.kernel.org/repo > ~/bin/repo
$ chmod a+x ~/bin/repo

2. ソースコードインストール

2.1 Repoの初期化


$ mkdir ~/mydroid
$ cd ~/mydroid
$ repo init -u git://android.git.kernel.org/platform/manifest.git -b <ブランチ名>
ソースコードディレクトリを作成(ここでは "mydroid" としている)し、repoの初期化を行う。
repo init の b オプションでブランチの指定を行う。("-b cupcake", "-b android-1.5" など)
正常に動作すれば、途中G-mailアカウントの入力を求められるようなので、事前にG-mailアカウントを取得しておく必要がある。

2009/06/25現在、確認されている開発ブランチとタグは以下の通り


プロキシでネットワークにつなぐ環境では、プロキシがgitを使用可能であることが必要。
企業などの場合は、管理者に頼んでgitを使用可能にしてもらう。
gitをHTTP Proxy経由で利用したい場合の対処法

2.2 Androidの最新ソースコードの取得


$ cd ~/mydroid
$ repo sync
最初の注意書きにあるように、Androidソースコードのサイズは大きいので、事前にHDD空き容量を確保しておくこと。
ファイルサイズが大きいため、ダウンロードもかなりの時間を要する。

2.3 Androidソースコードのビルド


$ cd ~/mydroid
$ make
Core2Duo 2.66GHz, メモリ2GB の環境でビルドを行ったところ、およそ90分かかった。

2.4 Androidエミュレータの起動


$ cd ~/mydroid/out/host/linux-x86/bin
$ ./emulator -system ~/mydroid/out/target/product/generic -kernel ~/mydroid/prebuilt/android-arm/kernel/kernel-qemu -ramdisk ~/mydroid/out/target/product/generic/ramdisk.img -data ~/mydroid/out/target/product/generic/userdata.img -skindir ~/mydroid/development/emulator/skins -skin HVGA

エミュレータが表示されれば成功。

補足. Android SDKパッケージの作成

以下のコマンドでSDKパッケージが出来上がる。


$ make sdk
エミュレータなどのツールは下記ディレクトリに存在する。

$ cd ~/mydroid/out/host/linux-x86/sdk/android-sdk_eng.[user]_linux_x86/tools
$ ./emulator
ただし、Java6のJDKを使用していると、make sdkの途中で「sunの内部クラスが見つからない」というエラーが出る。
Java5のJDKなら大丈夫なので、環境変数JAVA_HOMEとPATHをセットし直すこと。